初富の里スタッフブログ

初富の里スタッフブログです。

Googleプラスボタン facebook Twitterボタン YuTubeボタン はてぶ

「自立」と「自律」~介護における自立支援とは~

「自立」と「自律」の違いについてはよく論点になるところであり、基本的なところでもあるので確認しておきたい。前にこのブログでも書いたが、介護の目的は「自立支援」である。この目的を理解するためには、介護におけるところの「自立」とは何かについての理解が不可欠である。「自立」という言葉は、辞書的な意味では他からの援助は受けないことである。移動に車イス介助が必要な高齢者の場合、この高齢者に対しての自立支援とは何を意味するのか?援助を受けないことが自立であるならば、車イスを押してもらっている状況では自立しているとは言えない。自分の足で歩けるようになって、はじめて自立したといえるのか。そもそも要介護高齢者に自立を求めることはかなり厳しい問題である。その意味で、「自立支援」の「自立」を援助を受けないことであると理解することは、現実的ではない。
そこで登場するのが、もう一方の「自律」である。「自律」であれば自らを自らで律することである。車イス介助が必要な高齢者であっても、他者からの支援を受けることによって、自らの生活を維持するとの意思のもとにあるならば、「自律」しているわけである。
結論的には、介護におけるところの「自立支援」とは「“自律”支援」であると考えるのが適当であろう。であるならば、目の前の高齢者が、どのような生活を送りたいのか?、どうしたいのか?を知ることが本当に大切なことになってくる。高齢者の気持ちに寄り添うことが、感情レベルだけではなく、介護の目的に照らし合わせて重要になってくるのである。MS

一人職場の大変さ

施設内では様々な職種が働いている。介護士、看護師、相談員、ケアマネ、事務員等々・・・。どの職種の方々もそれぞれの責任を果たそうとして懸命に努力して下さっている。本当に感謝である。
そんな中、時折感ずるのが栄養士の大変さだ。身体的な大変さではなく、精神的な大変さだ。栄養士は施設内に一人しかいないため、何か職務上わからないこと、疑問なことがあっても、誰かに相談するといったことがなかなか難しい職種だと思う。そんな中、当施設の栄養士は、本当に頑張ってくれている。おやつ作りや喫茶行事を始め、自身が入居者に何ができるかを考え行動してくれている。
このような一人ひとりの職員に支えられて施設が運営されていると思うと、重ねて職員に感謝である。MS

参議院議員選挙の結果から

今回の参議院選挙は自民党の圧勝であった。昨年末の衆議院選挙に続いての圧勝である。アベノミクスと称される経済政策への期待感、また衆参のねじれの解消による決められる政治の実現を願っての有権者の判断だったのであろう。と同時により根本的な原因は野党に対しての失望感ではないかと思われる。とりわけ野党第1党である民主党の責任は重い。政権担当時に多くの国民の期待を受けながら、その期待を全て失ってしまった。あまりにお粗末である。期待が失望へと変わり、そのことが選挙結果として如実に現れているのではなかろうか。一度失った信頼は取り戻すことは難しい。他人事ではない。
初富の里も、ご入居者・ご家族・地域住民など多くの方々から、期待され、信頼されている。その期待を裏切ることの無いよう、真摯な姿勢で職務に取り組んでいきたいものである。
今後政治課題として、憲法改正・社会保障制度改革・税制改革など国の根幹に関わる重要課題が議論されるであろうが、今回の選挙で当選した議員をはじめ全ての議員が、私利私欲ではなく国家国民の為に、真摯に、誠実に国政の任を果たしていただきたいものだ。政治は私たちの生活と密接に関連している。私たち有権者は主権者として、政治家の仕事ぶりをチェックしていかなければならない。政治家のレベルは有権者のレベルの反映である。今の世の中が悪いと嘆く前に、一有権者としての責任を果たしたいものである。MS

特養の重度化と個別ケア

特養の入居者の重度化についてはよく指摘されるところである。国の施策としても、要介護度4、5は特養、それ以下は在宅の流れが強まっている。施設ケアのあり方については、従来の集団ケアではなく、一人ひとりの想いに寄り添った個別ケアが主流となってきている。とりわけユニットケアにおいてはそれが顕著である。個別ケアが重要であることは、介護本来の目的である尊厳の保持の観点からも当然ではあるが、ここでは入居者の重度化との関係から、個別ケアの必要性について考えてみたい。
一つの例を挙げるが、私たちのように心身ともに自立している者に対しては、声かけ一つでその要望通りに行動してもらうことが可能である。職員に11時に会議室に集合してとお願いすればその通りに集まってくれるであろう。つまりは個別対応ではなく、集団対応でもその意味ではOKなのだ。しかしADLが低下し、認知症のある高齢者では同じようなことは難しい。個別に対応しなければ不可能であろう。例えが粗雑ではあるが、ご理解いただけると思う。ケアの対象が重度化するにつれて、つまりは要介護度があがるにつれて、個別ケアの必要性は高まるのである。施設入居者の平均介護度は今後益々上がっていくであろう。そのような中、個別ケアを行なうことは、結果として介護者の手間を省くことにも繋がるのである。施設一般、個別ケアの重要性は認識されているが、現実はまだまだ集団ケアのきらいは免れない。利用者本位に考えれば当然個別ケアは重要であるが、介護者の観点からも個別ケアは重要だと考える。MS

不在者投票を実施しました

昨日、施設内で入居者対象の不在者投票が行われた。施設に入居していようがいまいが、投票の意思を有する者が選挙に参加できる機会が保障されることは大切なことだと思う。個人の尊厳を守ることにも繋がることと考える。
折りしも現在実施されている参議院選挙より、成年被後見人の選挙権・被選挙権が認められた。選挙権の行使は社会参加への第一歩。選挙権を有していることの重みを実感する。
とにもかくにも21日の投票日には投票に行こう!MS

 

中学生の自殺事件に思う

先日、名古屋で中学生が自殺した事件は、報道でご存知のことと思う。昨年来、いやそれ以前から中高生などの自殺が相次いでいる。本当に悲しいことである。親御さんの気持ちを考えると本当にいたたまれない思いがする。
今回もそうであるが、自殺の原因にいじめがあったかどうかが論点となっているが、このような報道に触れると、いつも不思議な気がしてならない。中学生が自殺するにおいて、一体いじめ以外の原因があるのだろうか。先生方には現実をしっかりと見つめて欲しいと切に願う。
人間社会においていじめは必ず発生する。人が3人いたら2人対1人に分かれるのが世の常ではないか。私の学生時代も校内にいじめは常にあった。そのことに目を背けるのではなくて、現実をしっかりと見つめた上で、今後の対策を図っていただきたいと思う。
高い志をもって教師となられた先生方が、臭いものにふたをするようになってしまうのは、なぜなのか。いじめを発生させない先生も優秀かと思うが、それ以上にいじめを解決することのできる先生のほうがもっと優秀だと思う。
「事なかれ主義」は組織を腐らせる。自戒を込めてそう思う、今日この頃である。MS

真のチームワークとは?

介護の仕事は「チームケア」という言葉に代表されるように、職員間の連携がとりわけ大切とされる仕事である。「チームワークのとれた職場とはどのような職場か?」そのように問いかけられた時、どのように答えられるでしょうか。職員同士のコミュニケーションが円滑である・職員同士の仲が良い・・・。様々な答えが考えられるし、どれも間違いではないと思う。ただこれらの答えの中には、チームというものを考える上でとても大切な視点が欠けているように思われる。それはそのチームの「目的」に触れていないからである。
どのようなチーム・組織・集団であっても必ずその存在目的があるはずだ。例えば介護施設のユニットであればユニット入居者の幸せの実現がその目的かも知れない。いずれにせよ必ず何かしらの目的があるはずである。その視点がきわめて重要であると思う。つまりは、職員間のコミュニケーションの良さもそれ自体重要ではあるのだが、それ以上にそのことを通して、チームの目的が達成されていかなければ、その価値は半減すると考える。
「真のチームワークとは?」その問いかけに対する、私の答えは「チームの目的を中心として、メンバー全員が一つになること」となる。
あらゆる組織・集団にとって目的、つまりは理念の存在は絶対的に必要である。初富の里における理念「家族再生」。私たち職員はこの理念を中心に一致団結して日々の職務を遂行できたらと思う。MS

道に迷ったときには

介護に関わる法律は数多くあるが、その中でも私たち介護保険施設で働く者が最も重視すべきは、「介護保険法」であろう。どの法律も第1条にはその法律の目的が書かれている。介護保険法の第1条では、「尊厳の保持」と「自立支援」が謳われている。つまりは私たちはこの二つの目的の成就の為に、制度の枠内で仕事をしているということだ。登山に例えるならば、山の頂上にはこの二つの目的がそびえ立っている。頂上までの道のりは、どのコースをたどっても良い。しかし必ずゴールは山の頂上でなければならない。
私たちは、仕事をしている中で、自分自身の行動が正しいかどうか自問自答することがある。そんな時は、自分の成すべきことは何か、原点に返って考えてみると良いと思う。そうすれば自ずと答えが浮かび上がってくるのではなかろうか。
「尊厳の保持」と「自立支援」、介護に携わる私たちにとっての重大なテーマである。MS

生活支援について考える

介護現場では、食事・入浴・排泄の三大介助が中心に展開されている。この三つは、人が人として生活していく為に欠かすことのできない最重要課題であろう。その意味において食事・入浴・排泄ケアが適切になされることは大切である。
と同時に考えることは、食事・入浴・排泄だけが生活の中身では無いということである。一日24時間という時間軸で考えた場合、大半の時間は、それら以外の時間である。介護は生活支援であると言われる。そうであるならば、私たちの支援の対象は広範囲に及ぶものであるはずだ。三大介助にとどまるものではない。
利用者の幸福の源泉はどこにあるのか。
程度の差こそあれ、人は誰しも自己実現の欲求を持っている。

(マズローの欲求5段階説に当てはめれば、三大介助に当たる衣食住については第1段階の欲求、自己実現欲は第5段階の欲求に該当。)
現実の介護現場は本当に忙しい。限られた中ではあるが、利用者の想い・願いに応えることができたらと思う。MS

 

読書のススメ

視野を拡げるには、2つの方法しかないと思う。
1つは、いろいろな人と話をし、その人の考え方を知ること。もう1つは本を読み、そこから知識を得ること。基本的にはこの2つだと思う。人と話をすることが1番よいと思うが、1人の人が付き合える人の数はそんなに多く無く限られている。その点、本を通してならば、自分が読んだ本の数だけ筆者との出会いがある。

考えの同じ人、違う人。手にとる本によって、自分自身の思考の傾向もわかり、自己覚知にも繋がる。
最近は、週に一冊のペースで読んでいる。夜ふかししてしまうこともあるが、知的好奇心がそそられやめられない。MS